末っ子は誰だ?19
2016/06/29
「あの時、お前に『言葉が拙いだけ』と言われたが…。
例え言葉が拙いだけで本来意味する事とは全く違う意味だったとしてもだ…。
己が吐いたその言葉。発言したからには発言した者に責任が有る。
フッ、そんな昔のお子様の戯言に責任等と…と、思うか?そうだろうな。普通ならそうだろう。
だが、この蠍座のミロ。己の発言に無責任な事等、例えアテナがお許しになられても自分で自分を許せん。
以前に言った有言実行、…は貫き通させてもらう。」
『貫き通させてもらう』と、ミロはニヤリと口角の上がった自分の唇を紅く伸びた爪でスー…と撫でる。
その仕草もさる事ながら、カミュが物凄い衝撃を受けたのは、ミロの、自分を獲物と、標的として捉えたと言わんばかりのその眼差し、瞳が発する光…。
カミュはそのミロを目にし、一際妖しく真紅の妖星が瞬いた様な錯覚を覚えた。
ゾクゾクする…。
己の手でその妖星を更に妖しく淫靡に瞬かせたいと言う感情が沸き上がる。
もう直ぐ巨蟹宮に差し掛かるかと言うその場での出来事。
カミュが、ミロが、どちらが先に次の動きを見せるか…と、言う時に、逸早く動いた者がいた。
それは二人のどちらでも無い人物。
アフロディーテと巨蟹宮の主デスマスク。
例え言葉が拙いだけで本来意味する事とは全く違う意味だったとしてもだ…。
己が吐いたその言葉。発言したからには発言した者に責任が有る。
フッ、そんな昔のお子様の戯言に責任等と…と、思うか?そうだろうな。普通ならそうだろう。
だが、この蠍座のミロ。己の発言に無責任な事等、例えアテナがお許しになられても自分で自分を許せん。
以前に言った有言実行、…は貫き通させてもらう。」
『貫き通させてもらう』と、ミロはニヤリと口角の上がった自分の唇を紅く伸びた爪でスー…と撫でる。
その仕草もさる事ながら、カミュが物凄い衝撃を受けたのは、ミロの、自分を獲物と、標的として捉えたと言わんばかりのその眼差し、瞳が発する光…。
カミュはそのミロを目にし、一際妖しく真紅の妖星が瞬いた様な錯覚を覚えた。
ゾクゾクする…。
己の手でその妖星を更に妖しく淫靡に瞬かせたいと言う感情が沸き上がる。
もう直ぐ巨蟹宮に差し掛かるかと言うその場での出来事。
カミュが、ミロが、どちらが先に次の動きを見せるか…と、言う時に、逸早く動いた者がいた。
それは二人のどちらでも無い人物。
アフロディーテと巨蟹宮の主デスマスク。