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仔双子ミロ-Ⅶ

2013/07/25

こんな長編になる予定じゃ無かったのに…。
前回の民話(まだ言い張ってみる)で力尽きた感が…(>_<)


本を読み終えた私はぼんやり相変わらず美しく咲き誇る薔薇を眺める…。
ぼんやりしていると、ミロとカノンが帰って来た。

「ただいまぁ。」

「帰ったぞ。」

二人が同時に声を発した。

「お帰り。手伝おう…。」

荷物を然るべき場所にしまうのを手伝う。
荷物をしまいながら私はついミロを目で追ってしまう…。目で追ってしまうと、嫌でも目に入る…。
ミロの後をチョロチョロ付きまとい、ミロが立ち止まる度にミロの尻に顔面をぶつける愚弟の姿。

(そんなに何度も何度も尻に顔面をぶつける失敗を繰り返すものか!貴様、わざとだな!)

愚弟の許すまじ愚行を目にする度に、様々な感情が入り交じり、私の先程迄の感慨深い感情は吹き飛んだ。
も~う許さん!

「貴様!いい加減にせんか!」

「いい加減にしろって言われてもなぁ。ぶつかるもんは仕方ないだろ。」

カノンはニヤニヤしながらすっとぼける。

「はい!二人共そこまでな。
カノンもそろそろ止めないと本気で怒るからな。」

ミロが我々の間に割って入り、確りカノンにも釘をさす。

「ミロ。俺はな、俺の本当の姿でお前を抱き締め、耳元で愛を囁き。熱い口付けを交わし、うっとりとするお前を組敷いてお前の体を貪り尽くしたいのを我慢しているんだ!
ならば!こんな姿でもお前を堪能出来る事を堪能し尽くすのみ!」

カノンは流し目でミロを見つめると、これでもかと言う位の決め顔で、余りにも馬鹿な事を言ってのけた。
私は余りに光景に脱力し、目眩を覚えた。

(愚か過ぎる…。最早何も言うまい…と言いたくもなる光景だ…。)

そんな私を尻目に、ミロは顔を真っ赤にし口をパクパクしていた…。
が、我に返ったのか

「そんな決め顔したって、可愛いだけなんだから!
そんな可愛い声で言ったって可笑しいだけなんだから!」

「お~、耳迄真っ赤。林檎だ林檎。林檎ちゃんだな。」

「煩い!煩い!」

「大人の色気ムンムンのいい男の俺に抱かれるの想像した?想像して感じた?」

「馬鹿な事ばっか言ってんなよ!
大体、カノンの大人の姿、俺知らないし!」

ギャイギャイ言い合いを始めたミロとカノンだったが、不意にカノンが押し黙った。

「カノン…?」

「カノン?」

急に押し黙ったカノンが気になり、私もミロとカノンを伺った。

「俺も、本当の姿でミロに出逢いたかった…。
俺の姿で愛しい相手を抱き締めたい…。」

先程迄の言い合いとは全く違う雰囲気で切な気に言うカノン。
カノンの表情はとても切ない。
幼子が切ない表情を浮かべると言
う事はこんなにも母性本能を擽るものなのか。
私は、カノンが自分と同じ顔だという事をすっかり忘れ、キュ~ンと来た。

(カノン…。お兄ちゃん、お前を今すぐ抱き締めて頭撫で撫でしてあげたいぞ。)

「カノン…。」

(私も同じ思いだ。
本当の姿でミロを抱き締めたい。
抱き締めて私のものにしたい。
否々、否々、待て待て待て!
双子の兄である私がカノンにこんな感情になったと言う事はだ…。)

ハッとして、バッとミロと見上げた。
ミロは床に膝を着くとカノンを…だけでなく私も一緒に、我々を抱き締め

「本当の姿になったら…、また会いに来て…。」

そう言うと、パッと立ち上がりキッチンの方に姿を消した。
ミロの真意は一体…?

「なぁ、今のって、俺の事受け入れてくれたって事だよな?俺に全て委ねるって事だよな?」

「何故そこでそうなる。我々二人に言ったとしか思えんのだがな。」

「ん?それって3Pって事?ミロがどうしてもって言うなら仕方ないけど、ミロは俺だけのものだ。お前に触らせたくなんかない。」

「それはこっちの台詞だ。」

「何を!………と、やり合いたいのは山々だが…それよりもだ、お前、一人で家に残るって、何が有った?」

(相変わらず鋭い奴だ。
どうしようもなく愚かだが、本来は頭のきれる男なのだ、コイツは。)

「実はな………」

私は、色々引っ掛かる事を話し、カノンに例の本を渡した。
本を読みながら私の話を聞いていたカノンは、読み終えたのか、パタンと本を閉じた。

「確かに酷似し過ぎだとは思うが…、これ、民話だろ?大昔から言い継がれてるって話なんだろ?本当にミロがこの王子なら、ミロも国王達も一体何歳なんだ?ってなるだろ?」

「それは、そう、なのだが…。」

カノンの言う事も最もなのだが、腑に落ちないのも確かだ…。

「けどな。」

カノンがハッキリした声で言った。

「もし、本当にミロがこの王子だったとしたら。
氷の王だか何だか知らないが、俺が惚れたミロをこんな所に一生涯囲い続けるつもりなら、俺は許さんからな。」

「私も同感だ。」

「なぁ、サガ。」

「あぁ。」

(お伽噺を真に受けるなど、どうかしている。
恐らくは目の前のものに心を奪われているからなのだろうな。
ミロ…。お前は私を狂わせる………)

「おい!また自分に酔ってたのか?恥ずかしい奴め。」

私が久しく陶酔の世界を訪れれたと言うのに!愚弟に連れ戻されるなど最悪だ!
胸糞悪い事この上無いが、何時までもこの姿のままと言う訳にもいくまい。

「そうと決まればさっさと戻るぞ。あの長老にネチネチ言われるのは覚悟しとけよ。お前、ストレスに弱いだろ?胃薬飲んどけ。」

「う…うむ。」

我々は、ミロに元の姿を取り戻しに行く事を告げに行った。


一端終わります。
何だか早く終わらせたい感が出まくってますね(^^;
この先どうしたもんだろうなぁ…(--;)


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プロフィール

尾羽っSUN

Author:尾羽っSUN
オバハンが言いたいけど他で言えないって事をほざいてます。
主に腐話。主に聖闘士星矢。主に脳内妄想。
カミュミロが主のミロ受けがメインです。
他にはぶちまけたい愚痴とか、大好きなゲームの話題とかetc.

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