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partⅤ

2013/08/07

「ねぇ!駄目って何が?
長く思い続けたってどう言う事?
教えて!お願いだから…。そんな、悲し気な目をする…訳を教えて…」

氷の王は足を止め、俺に振り向くと

「私は…、ミロが産まれた時から、そなたの事を知っている。
ミロが幼き頃に、そなたに心を射抜かれ…。ずっと…、ずっと、ミロ…、そなただけを思い続けていた…」

「え…、何、それ…、どう言う事…」

「私は…、長く人と接すると言う事もなく生きてきた…。
只、ミロを愛していると口に出す事さえ憚れる様になってしまっていた様だ…。
只、ミロの側に居たいと言う想い迄、湾曲してしまっていた。…ミロ、そなたやそなたの父君や母君の心を傷付けてしまった…。すまなかった…。私は…、そんな事さえも分からなくなってしまっていたのか…。長く、長く、一人で居過ぎた様だな…。」

「産まれた時から知ってるってどう言う事?」

氷の王は愛しい者を見る目をして、ポツリ、ポツリと話し始めた。

「あれは…。私が、シオンや他の異能力者達と一緒に女神の元に馳せ参じた時だった…。
シオンはとても優れた魔術士で、唯一、他人と交流の苦手な私を気にかけてくれる存在なのだが、彼が、その時、私に話しかけたのだ。
『女神様のお膝元の国に、王子様が産まれたらしいよ。とっても可愛い天使の様な王子様らしいよ。』とな。
私は大して興味がなかったのだが、何気に女神の元から目を下界に向けた…。
その時、産まれたばかりのミロを見たのだ…。シオンの言う通り、本当に天使が眠っている様だと、可愛いらしいと思った…。長く一人で居た私が、その様な感情をまだ持っていたのかと、自分に驚いた位だった…。
それから、私には大した年月ではなかったが、ミロが、7つ位の時だったか…。あの時も、シオン達と女神の元に馳せ参じた時だった…。私は下界にミロの姿を探した…。森に向かい楽しそうに駆ける、ミロ、そなたの姿は正に地上に舞い降りた天使の様だった…。私は、あの時、ミロ、そなたに心を射抜かれた。
森で迷い子になったそなたが心配で、あの獅子王が近付いていたので、ミロを見つけさせる為に気絶させたのは、私だ…。あの獅子王、私の残像に気付いていた様だったな…。
あの時、ミロに心を射抜かれてからずっと、ミロ、そなたを愛している。
女神は全て見透かしておられたのだな…。紅い星が降るか…。中々の言い回しではないか…。」

「そんな…」

15歳の時に紅い星が降るって、氷の王と出逢うって事だったんだ…。
隣国の王様が見た紅い風も氷の王の事だったんだ…。

「私は…、ミロの父君が訪ねて来た時、卑怯にも、ミロを差し出す様に言った…。
只、ミロと共に居たかっただけなのに…。
長く、長く、一人で過ごした私には、人の心も分からぬ、自分の想いを告げる術も分からぬ、愛しい者の愛し方も分からぬ、凍てついた心を持つ者になってしまっていた様だ…。」

氷の王は淋し気に吐き捨てる様に呟いた…。

ああ、だから、俺を介抱するのは二度目だって…。

「氷の王…、貴方のお名前は?」

「…ミロ?」

「貴方は、ずっと俺の事を想っていてくれたんだ…、凍てついた心なんかじゃない。
もし、凍てついてるなら溶かせば良いよ。二人で、熱く、熱くなって…。
貴方は俺を美しいって言ってくれたけど、俺は貴方の方が綺麗だと思う。
俺、貴方に一目惚れしちゃった…」

照れた様に目元を赤く染め、色情の熱の隠った様な目を伏せ目がちにそう言うミロは、年齢よりも酷く大人びて色香を漂わせている。

「私は…、カミュ…。」

ミロは、私の胸に手を添え、顔を埋めると

「カミュ…。沢山想っていてくれて、ありがとうな。俺、カミュの事誰よりも好きになって、愛して…。カミュが想っていてくれてた位、カミュの想いに追い付くから…。カミュが想っていてくれてた以上に想って追い抜いてやるから…」

「私は、今迄も、今も、これからもミロを愛し続ける。私の想いに追い付くのは難しいぞ?」

私は業と意地悪く、ある意味も込めて言ってみた。
ミロは色情の熱が隠った上目遣いで私を見ると、ニヤリと口角を上げ

「だから、俺の躰で、俺の記憶と過去を感じてくれよ。
カミュに心も体も、今も未来もあげれるけど、共に歩めない過去を感じとってくれよ。
俺の心も体も今も未来も過去も、何もかも全てくれてやるよ。過去も共にしてくれ…
そのかわり…、離さないから。」

「あぁ、私の過去も全て注ぎ込んでやろう。私の過去を感じて、私と過去も共にしよう…
これから未来永劫愛し続ける…。決して離さない。」

Fin.


おしまいです(^o^)
今回も最後迄お付き合い頂けた皆様、本当にありがとうございましたm(__)m

やり遂げたよ!やり遂げたよ!私!
何、興奮してるかと問われますと、カミュさんが素っ頓狂じゃない!あまり笑いに逃げなかった!って事に興奮しておりますf(^_^;

こうして、カミュ王とミロ王子はラブラブしていったのでした。
カミュさん何歳よ?とかは疑問に持たないでやって下さいませm(__)m
あ、今回もエロ表現控えております(^^;R-18とかじゃないんで…(^-^;

ってか、私、どんなけ素っ頓狂なカミュさん好きなんだよ…(^o^;)

あ、紅い星が降るって言うのはクロノトリガーです(^o^)


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プロフィール

尾羽っSUN

Author:尾羽っSUN
オバハンが言いたいけど他で言えないって事をほざいてます。
主に腐話。主に聖闘士星矢。主に脳内妄想。
カミュミロが主のミロ受けがメインです。
他にはぶちまけたい愚痴とか、大好きなゲームの話題とかetc.

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