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末っ子は誰だ?17

2016/06/28

モヤモヤする胸の内を抱えたままカミュは翌日帰路に着く事になる。
聖域を後にする為に長い長い階段を下る途中、見送りの為に自宮にカミュが差し掛かるのを待っていたミロに出合う。

「もう戻るのか。名残惜しいが弟子を一人にしたまま長く家を空ける訳にはいかぬものな。
だが、弟子も一人で留守番出来る程の歳になったのだ。また、たまには顔を見せに来てくれ。」

「ああ。いくら留守を任せれる歳にはなったとは言え長く一人にさせておける程の歳でもないのでな。
それに私と弟子の本来の目的は聖闘士になる為の修行だ。それを怠る訳にはいかぬからな。」

今日のミロには昨日の様な淫が含まれた様子は見られないな。と、カミュは思いながらもその内なる考えを微塵も外に出す素振りも無く応える。

「全くその通りだ。
折角だ。久しぶりに会えた、また何時会えるとも知らぬ友の見送り位はさせてくれ。」

ミロの申し出を断る理由も無いので、カミュはミロと共に大した事も無い雑談を交わしながら長い階段を下る。

「しかし、本当に見違える様に成長したな。」

「またその話か…。余程カミュには予想外な事だった様だな。」

「また」とは言ってはいるが、うんざりしたり心底嫌がってる訳では無く、その話題を切り出されたミロ本人は愉快そうに応える。

「俺自身もな、ここ迄立端が伸びるとは、あのチビの頃には想像もしなかったさ。そうなりたいとは思ってはいたがな。」

ミロの話に無言で此方に目を向けるカミュに、聞き流している訳では無く続きをきちんと聞こうとしているのだと理解したミロは話を進める。

「リアやシャカ達、同じ年齢の皆より二次成長の兆しが見え出すのが大分遅かったのだがな。兆しが出てからはアレだ。皆に後れを取っていた焦りも無くなっていったし、焦りが無い分俺も…今に思えば本当に小っ恥ずかしいが…、癇癪も起こさなくなった。
身体だけが成長しても中身が祖食わないとな…。けどな、無理に焦って大人ぶったり…した時も有るには有ったが…
まぁ、自然とな、中身もそれ相応な成長をした訳だ。
成長したら自覚も出て来る。黄金聖闘士としてどう在るべきかと言う自覚がな。
幸いにも周りは立派な黄金聖闘士の手本とも言うべき先輩だらけだ。特にさ、ほら、一人突出して真面目な立派な黄金聖闘士の在るべき姿ってのを体現してるのが居ただろ?嫌でも黄金聖闘士としての立ち振舞いが身に付く訳だ。」

ミロは時に照れ笑いや冗談めかした言い方を交え、カミュとミロの空白の時間の間に在った事を語っていく。

「そうだったか。」

成程な。と、カミュは言葉を返すが、
カミュが本当に知りたいのはミロの成長過程だけでは無い。



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プロフィール

尾羽っSUN

Author:尾羽っSUN
オバハンが言いたいけど他で言えないって事をほざいてます。
主に腐話。主に聖闘士星矢。主に脳内妄想。
カミュミロが主のミロ受けがメインです。
他にはぶちまけたい愚痴とか、大好きなゲームの話題とかetc.

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